トビズムカデは、そのユニークな姿と強い個性から、奇虫マニアから絶大な人気を誇っています。
見た目は少し怖いかもしれませんが、正しい飼育方法を学べば、驚くほど魅力的なペットになります。
このガイドでは、初心者の方でも安心してトビズムカデを飼育できるように、基本的なケア方法から飼育のコツまでお伝えします。
1. トビズムカデとは?
トビズムカデ(学名:Scolopendra subspinipes)は、日本に生息する大型のムカデで、強力な顎と鮮やかな体色が特徴です。
飼育には少し工夫が必要ですが、その魅力的な姿に惹かれて飼い始める方も多いでしょう。
2. 飼育環境の整え方
2.1ケージの選び方
トビズムカデは夜行性でのケージが理想です。
高さよりも床面積が広いケージを選び、逃げ出し防止のため、しっかりと蓋が閉まるものを選びましょう。
ケージ選びには特に脱走に注意した商品を選びましょう。
2.2温度と湿度の管理
トビズムカデは日本に生息しているため、温度の管理などは特に気にしなくても大丈夫ですが、高温には弱いようなので夏場などは注意が必要です。
また、湿度については過度に湿らす必要はありませんが、水入れなどから水を飲むことはあまりないので、朝夕、1回づつ霧吹きをして湿度を保ちましょう。
2.3床材の選び方
トビズムカデは地中に潜る習性があるため、床材には柔らかい土や、ヤシガラマットなどが適しています。
床材の深さは5〜10cm程度が理想です。
床材は定期的に交換し、清潔な環境を保ちましょう。
ムカデは特にダニに寄生されやすく、最悪、☆になってしまう場合がありますので、燻炭などを少しだけ入れるだけでも効果はあるようです。
3. トビズムカデの餌と給水
3.1餌の種類
トビズムカデは肉食性で、小型の昆虫を主食とします。
コオロギ、ゴキブリ、ミールワームなどが選択肢です。
餌は週に1回程度与え、与えすぎには注意してください。
餌を与える際は、ムカデが捕食行動をする様子を観察するのも楽しみの一つです。
3.2給水方法
床材やケースの壁面に霧吹きをすると良いでしょう。
また、トビズムカデは水を直接飲むことは少ないですが、ケージ内に浅い水皿を設置することで、湿度の維持にも役立ちます。
水皿は定期的に清掃し、新鮮な水を保つようにしましょう。
4. 健康管理と注意点
4.1脱皮と成長
トビズムカデは定期的に脱皮を行いながら成長します。
脱皮の際はストレスを与えないよう、そっと見守りましょう。
4.2安全対策
トビズムカデは毒を持っており、噛まれるとかなりの痛みを伴います。
取り扱う際は慎重に行い、必要ならばピンセットを使用しましょう。
※動画などで素手で扱う方がいますが絶対にやめましょう。
また、飼育場所は子供やペットの手の届かない場所に設置することをお勧めします。
5. まとめ
トビズムカデの飼育は、そのユニークな存在感と観察の楽しさは他のペットにはない魅力です。
適切な環境とケアを提供することで、健康で長生きするトビズムカデと共に、楽しいペットライフを送りましょう。